プロジェクトの概要
彦根仏壇の起源
絵本製作の大きな題になっている彦根仏壇の起源は、
滋賀県史によれば井伊家が全国から招致した武器・
馬具師に求められる。江戸時代中期の1690年ごろ、
井伊直興公の保護・奨励のもと、平和産業として
仏壇産業が興され、幕末の井伊直弼公の時代には、
彦根藩の御細工奉行の配下のほか、町方にも塗師、
細工師、指物師が増えるなど、井伊直弼をはじめ、
井伊藩の絶大な助成、援助を受けて興隆した、と
伝わっています。
七曲りという地域
その仏壇業が並ぶ、通称“七曲り”は、当時、
中仙道で京阪方面から彦根の城下町へ入る唯一の
街道であり、ここに塗師、指物師、錺(かざり)
金具師などの職人たちが集い、他国商人の出入りも
多い要所として、七曲りの地域文化を育んできました。
しかし現在では、「七曲り」は道幅の狭い昔ながらの
道としか認識されておらず、そこに根ざしてきた
文化や職人はなかなか表舞台に取り上げられることは
ありませんでした。そして、仏壇産業においても、
職人の後継者問題や仏壇購入者の減少などによって、
衰退の一途をたどっています。
そこで
そんな七曲りの仏壇産業をより多くの人に知って
もらうために、昨年度は紙芝居を制作しました。
今回はその成果と地域の人たちとの関係をバネに、
七曲がりの歴史と仏壇について、彦根市だけに
とどまらずひろく県内の人に興味を持ってもらい、
また地元において仏壇産業と地域の文化に興味ある
子どもたちを育てることを大きな目標とします。